永遠の嘘をついてくれ

黄金期以来15年ぶりの出戻りド新規エイター

GQ JAPAN 12月号「アイドル考現学」読んでみた

ピ様がこんなツイートを。

気になったのでとりあえずKindleで購入。なんだよジャニーズ凄い話って。最近関ジャニ∞にハマった人間なので「アイドル」ってうものがなんなのかまだよくわからない。すばるくんが関ジャニ∞っていうアイドルグループやってます!」って言ってるのがすごく気になっていたのもあり、読めばなんかわかるかなあと思って買いました。ほんのちょっとだけネタバレ。

 

アイドルってなんだろう

関ジャニ∞にハマってから「アイドルグループってなんなんだろうなあ」と何度か考えたことがあるんだけど、私なりには「総合エンターテインメントグループ」くらいの結論に落ち着いていました。ジャニーズって歌、ダンス、バンド、コント、バラエティ、俳優、キャスターと人前で目立つことなんでもやるし、なんだかんだクオリティは高い。とりあえずアイドル=疑似恋愛の対象だろ?みたいに片付けちゃうのはちょっと違うのかなあと(つい最近までそう思ってたんだけどね)。

あと関ジャムのV系特集で鬼龍院が開始5分で「ヴィジュアル系は音楽ジャンルじゃなくて文化」と定義づけた神回があったけどそれはアイドルもちょっと近いところがあるんじゃないかと思ったりはしてた。一つのジャンルっていうよりはなんかこう複合的な何か。とはいえあんまり明確な答えが出ずに放置していた問題。

 

ピエール中野のアイドル論

ピエール中野のアイドル好きは有名ですが、私自身アイドルに全く興味がなかったのでピ様がアイドルについて何を語ろうが今までまったく聞こうと思ったことがありませんでした。でも関ジャニ∞にハマった今、なんだか急に興味がわいてしまった。

で、何が書いてあるかはあんまり書きすぎるとマズイ気がするので超ざっくりまとめ。とりあえずジャニーズ関係のことから。実際はそれぞれもっと詳しいので続きは紙面で。 引用内は全てピ様の発言。

SMAP木村拓哉中居正広の話から

特にジャニーズ系はプロ意識が高い。努力するのが当たり前、普通そうじゃないの、というレベルの、すごい世界にずーっと身を置いている。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.136 

関ジャム 完全燃SHOWについて

あれ、アカデミックな音楽の授業で、関ジャニ∞が出ていなかったらNHKでもむずかしいと言われるようなことをやっている。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.139

アイドルとミュージシャンの違いは?アイドルは見られる訓練をしている人たち?

いやもうつねに意識していますね。カメラが回っていないときでも、つねに。そのへん、TOKIOが本当にすごいですよ。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.139

上の話から発展して少しジャニーズの先輩後輩文化に触れながら

基本、ロックもファッションでも継承の文化なんで。そこから新しいものを生み出していく。それに対する意識が人一倍高いのがアイドルで、特にジャニーズはそれがしっかり出来上がっているということじゃないかと。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.139

この辺はアイドル論というか「ジャニーズ凄い話」かな? とりあえずピ様が死ぬほどジャニーズ褒めてて笑った。ほかにPerfume、欅坂、ベビメタなど女性アイドルに絡めてアイドル全般についても。

 

個人的にグッときたのはこの辺。

信念を持ってやっているから、人として魅力がある。やらされてやってるグループって、見ていてわかっちゃいますよね。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.137 

うまくいってるグループはアイドル自体もすごいけど、運営も思い入れとか愛情がある。支えている側のチームワーク、そのアイドルを一丸となって盛り上げていこうという空気がちゃんと出来上がっている。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.138

僕はアイドルが日本の音楽環境を確実に豊かにしていると思います。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.139

インタビュアーに「ピ様は大人になってからパフュームを知ったから大人としての分析ができるんですね」とかそんな感じのことも言われてた。確かにアイドルにハマる中高生はこんなこと考えないわ。そんな中高生嫌だ。

 

「クリエイター」が思いを託せる存在が「アイドル」 

ちょっと古いけどこんなのも見つけた。2016年11月の記事。

すこしだけ抜粋。 

中野さんはきっと「楽曲のクオリティーが高い」というのが、好きになるアイドルや女性グループの条件になっているのかなと。松田聖子おニャン子クラブも、当時の一流作家陣を起用していましたもんね。

中野:そうですね。曲のクオリティーがしっかりしていないとハマれないです。そしてPerfumeは、あれだけブレイクしたあとも、ずっと面白いことをやり続けている。そこがさらにすごいなと。

ピエール中野が愛を込めて語る、アイドル論。なぜハマったのか? - インタビュー : CINRA.NET 

そうなってくると、「『アイドル』って一体なんなんだろう?」という根源的な問いに行き着きますね。

中野:うーん……言わばクリエイターが、思いを託せる存在ということですかね。ボーカロイドも、自分のやりたいことを託して表現しているという意味では同じだと思います。曲は作れるけど周りに歌い手もいないし、バンドを組むのも違うという人たちが、自作曲をボカロに歌わせて発信できるというのも、まさにそういうことですよね。

ピエール中野が愛を込めて語る、アイドル論。なぜハマったのか? - インタビュー : CINRA.NET 

イデアを提供する「クリエイター」とそれを具現化する表現者としての「アイドル」。ちょっと違うかもしれないけど、映画とかでいう「監督」「脚本家」と「俳優」みたいな関係にも似てるのかな?たぶんアイドルがクリエイターから「託される」のって音楽だけじゃないなあと。具体的にいうとテレビ番組とか。というか思い出したのがこの記事だった。

記事内からちょこっと福山さんの発言を引用。

『クロニクル』では、メンバーにほとんど台本を見せていないし、あえて建て付けの甘い台本にしていて(笑)。台本からはみ出してもいいし、何なら台本をつぶしてもいい。とにかくメンバーたちには好きにやってもらおうと。

【テレビの開拓者たち / 福山晋司】「関ジャニ∞クロニクル」演出家が語る“震災以降のテレビバラエティー” | テレビ・芸能ニュースならザテレビジョン 

彼らと横一線に並んで番組を作っていけることこそが、キャリアの浅い僕の強みでもあると思っています。ああでもない、こうでもないと言いながら、同じ方向を同じ速度で走っている感覚。同世代だからこその関係性を大切に、そしてその同じ世代のやつらと作ってる空気感が画面に出ればと思ってます。

【テレビの開拓者たち / 福山晋司】「関ジャニ∞クロニクル」演出家が語る“震災以降のテレビバラエティー” | テレビ・芸能ニュースならザテレビジョン

これがさっき引用したピ様のこの辺に繋がる?繋がらない?ニュアンスは近い?

うまくいってるグループはアイドル自体もすごいけど、運営も思い入れとか愛情がある。支えている側のチームワーク、そのアイドルを一丸となって盛り上げていこうという空気がちゃんと出来上がっている。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.138

ともかくこうやって出来上がった番組やCDやライブなんかを見てわたしは興奮したり癒されたりしている、と。もちろん前面に出ているのは表現者であるアイドル自身なんだけど。音楽にしてもテレビにしても、制作陣の託す思い(楽曲だったり演出や台本だったり)を具現化してくれるのがアイドルであって、その具現化のクオリティとかオリジナリティがそのアイドルの魅力であり、視聴者とかオタクとかがハマるポイントだったりするのかな。自己プロデュース的なものにしたって制作陣がアイドル自身に置き換わってるだけであって。

関ジャニ∞に当てはめてみると、このクリエイターとアイドルの関係が使う側と使われる側では決してないんだなあということがよくわかる。そしてそれが彼らの魅力なんだと思った。そもそもジャニーズだから作ろうとしているもののクオリティは高いんだけど、それだけじゃなくてアイドル側の信念が強いから、出来上がったものがすごく生々しいというか。すごく関ジャニ∞らしい。音楽だったら生歌・生演奏にこだわるし即興も多い。バラエティでは台本のないところでこそ面白い。たぶんそれが信念。そうやってライブ感の強いものを出してくるからすごく魅力的に見える。そして制作側もアイドル自身の個性に引っ張られる(すばるくんの歌声に引っ張られて曲がスラスラ作れるというヤスくんの話を思い出した)。本当のアイドル力ってそういうことなのかも。ピ様再度引用しちゃうけど。

信念を持ってやっているから、人として魅力がある。やらされてやってるグループって、見ていてわかっちゃいますよね。

「あるアイドル・ヲタの現代アイドル考」『GQ JAPAN』2017年10月24日号 p.137 

とりあえず、メンバーをはじめ番組制作陣、楽曲制作陣、事務所、その他スタッフが一緒になって作る世界観をまるっと愛せるなあと思った。本人達とスタッフ、両方がクオリティを高め合うからこそ面白くなるのがアイドル。やっぱり芝居でいう役者と監督みたいな関係でいいのかな。

 

福山さんに言及したついでにこちらも引用させていただきます。一昨年の雑誌ですが、制作側から見た『関ジャニ∞の遊び方』という特集についてのまとめです。番組制作陣とアイドルのいい関係性がなんとなく感じられる。クリエイターが遊びたくなるアイドル

アイドルがファンにキャーキャー言われたり、疑似恋愛の対象になったりするのはあくまでもその「結果」のうちの一つであって、本質的には表現者とかエンターテイナーっていうところに落ち着くのかなあ。長々書いたけど多少支離滅裂なところは勘弁。ともかく。

関ジャニ∞は間違いなく「アイドルグループ」だった。

 

そしてこれも本日発売。ここまで読んできたらちょっと気になる。けど週刊誌嫌いだからなあ。

 

アイドル考現学

最初の雑誌『GQ JAPAN』に戻ると、他には湯川れい子氏(音楽評論家)と斎藤美奈子氏(文芸評論家)によるアイドル論が載ってます。両方知らない人だけど。それ以外にもとにかくてんこ盛り。アイドル"考現学"というだけあってちょっと話が膨らみすぎるしそんな読み込んでないので割愛。タイトルで「読んでみた」とか書いちゃったけど私はあくまでもピ様の「ジャニーズ凄い話」に引っ張られて買ったので。一応こんな感じ。 

Kindle版なら一瞬で買えるよ。安いし。死ぬほど読みにくいけど。

 

超今更だけど

ピエール中野ってどんな人?って思う方。とりあえずこんな感じです。

ちょっと前に話題になった「10/10ドラムの日」の人。そして(嵐を歌う)DJ。あとはツイッター覗いてください。時雨はとにかく音がかっこいいので好きです。高校生の頃かなり流行ってた気がする。関ジャムドラマー特集まだかな?

 

とりあえずナカノキルユー置いときます。